The Music Of Phillip Strange
jazz live & dining azulで行われているアカデミー講師のライブをピックアップしてお届けするコーナー、今回は10月14日(火)の「The Music Of Phillip Strange」を取り上げたいと思います。
スタンダードナンバーでも独自のアプローチを見せてくれるPhillipですが、彼のオリジナルに対する思いについてインタビューしてきました。
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Interviewer(以下I):まず、自身で作曲されるようになったきっかけを教えてください。
Phillip(以下P):うーん、そうだね、、、ジャズの音楽には2つの考えがあって、それはスタンダードの曲とそうでない曲ということなんだ。
オリジナルをやるということは、スタンダードに無い、自分自身の表現やチャレンジをやるということだよ。
ビル・エバンスが短3度や長3度を使ったおもしろい曲をやっていたら、僕もそういうことがしたくなったりするでしょ?
普段いろんな曲を聴いたり、演奏しながらいろいろ考えるんだ。
うーん、ここで完全4度に行って、一旦半音下がって、それからもう一回完全4度に行って、、、、
そんなおもしろいことは人がやるんじゃなくて、自分がやりたいと思いますね。
I:Phillip Strangeの作曲の特徴について教えてください。
P:いろんなスタイルやアイデアをミックスしていくところかな。
例えば僕はクラシック音楽も好きなんだけど、ストラヴィンスキーの考え方をジャズで表現したらおもしろいと思った。
とかショパンとかリストとか、、、、いろんなアイデアを取り込んでジャズやブラジリアンのアイデアとミックスしていくんだ。
ビリー・ストレイホーンもドビュッシーやラヴェルからアイデアを取ってきてるし、ハービー・ハンコックも似たようなことをやってるけどね。
あとはパット・メセニーのギターテクをピアノで再現したりとか。
でも彼らと一緒じゃつまらないし、僕にしかない表現は常に考えてるけどね。
I:その中でも特にPhillipの作曲のおもしろさというのは、どういうことろでしょうか?
P:僕が他のミュージシャンと明らかに違う点は、経験というところだと思う。
普通のスタンダードももちろん好きだし、今までいろんな音楽の経験をしてきたけど、それだけでは飽きてしまうよね。
僕はそのハーモニーに飽きてしまったら、自分で新しいパレットを開いて、その中で新しい色を作るんだ。
いろんな絵の具を混ぜて新しいハーモニーを作れば、そこに新しい景色が広がるでしょ?
それと同時にいろんなフレーズを考えるんだ。
同じアイデアのフレーズでも、5通りは考えるね。
そうすることによって、その中で自分の心が真に反応するものだけをチョイスすることができる。
I:まるで「Drawing & Painting」ですね!フレーズで線を形作って、ハーモニーで色づけするというか、、、
P:That’s Right!!
本当におもしろい作業だよ。
たまに凄く単純なハーモニーがお気に入りのときもあるけど、それを本当に理解できるようになったのは複雑なハーモニーを勉強した後。
いろんな経験があるから、いろんな素晴らしさに真に気付くことができるんだ。
I:おもしろいですね~!最後にオリジナルのポリシーを聞かせてください。
P:そうだね、、、ただ単におもしろいことをやるだけじゃ意味が無くて、、、
僕が一番大事にしているのは、「その音楽に、自分の心が本当に入っているかどうか」ということ。
今言ったことは全てこのことに通じる。
このことを常に自問しながら作曲するし、演奏しているよ。
本当にピュアな気持ちなんだ。そのストーリーに心から感動できるかってことさ。
あと、オリジナルを演奏するという点から言えば、その日聴きに来てくれたお客さんを楽しませたい。
その日初めてPhillip Strangeを聴いたというお客さんが、Phillip Strangeの音楽で感動したり楽しんでくれれば、これに勝る喜びはないよ。
音楽って本当に不思議な芸術だよね。
今回インタビューして思ったのは、Phillipは本当に音楽に対してピュアだということでした。
だから毎日クオリティの高い演奏を続けられるのでしょうし、それでいて常に新しいことに挑戦できているのだと思います。
まだPhillip Strangeの”オリジナル”を聴いたことのない方は、この機会に是非azulで彼の心象風景を感じ、彼の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?
10月14日(火)Premier Night : The Music Of Phillip Strange
Steve Evans(Vo&Tp) Dr.Phillip Strange(Pf) 時安吉宏(B) Larry Marshall(Drs)

